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肺炎球菌ワクチン バクニュバンスのご案内

  • 執筆者の写真: 田中内科消化器科 啓友会
    田中内科消化器科 啓友会
  • 2024年7月24日
  • 読了時間: 2分

「肺炎球菌」は,細菌性肺炎の原因として最も頻度が高い細菌です.

COPD(たばこ肺)や喘息といった呼吸器疾患や,心疾患,腎疾患などがある場合,そのほか免疫が落ちるような基礎疾患がある場合に重症化しやすく,入院治療が必要になることもしばしばです.

一度肺炎に罹ると,体力が落ち,これまで通りの生活が送れなくなる場合も多いです.


当院では,これまで「ニューモバックス」(23価 肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン,5年毎に追加接種が必要.65歳時のみ公費補助あり)を接種してきましたが,つい先ごろより新しい肺炎球菌ワクチン,「バクニュバンス」(15価 肺炎球菌結合型ワクチン,一生涯一回,公費補助なし)を採用し,接種を開始しました.


23価,15価というのは,肺炎球菌にも複数の種類があり,「そのうち23種類,15種類をカバーする」という意味です


ざっくり説明しますと,バクニュバンスはニューモバックスよりも「カバーできる種類は少ないが,カバーできている菌株に限れば効果が高い」ワクチンです.

現在,乳幼児へ定期接種している肺炎球菌ワクチンは,バクニュバンスと同タイプです.

乳幼児への定期接種を開始して以降,なんと同じコミュニティで生活する高齢者の肺炎球菌感染症も減らしたというデータがあります!


両方を打つことで,より高い予防効果が得られることもわかっており,アメリカやカナダでは「バクニュバンスを接種して1年後から,ニューモバックスの定期接種を開始する」ことが推奨されています.

当院でも両方の接種を勧めています.


一般的にはどちらも65歳以上が対象です.

65歳の方へは,公費補助を使って頂き,ニューモバックスを勧めています

それ以外のご年齢方へは,まずバクニュバンスを勧めています.


現在,さらにカバーする菌株を増やしたワクチンも開発中です

将来は1つのワクチンを一生涯一回接種で良くなるかもしれませんね


ちなみに,とあるAIによれば肺炎球菌肺炎で1週間入院すると,自己負担額はおおよそ10−15万円だそうです(https://www.perplexity.ai/search/ri-ben-te-fei-yan-qiu-jun-fei-Vnf4.mCKQcWphOovGBOeCw)


ぜひワクチンを接種して,浮いたお金で美味しいものをたくさん食べる,健康で楽しい毎日を過ごしましょう.






 
 
 

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